書評・感想– tag –
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ミステリ・ホラー
2020年に読んで良かったおすすめ小説ベスト10(ネタバレなし)
2020年に読んだ小説の個人的ランキング、ベスト10冊をご紹介します。ネタバレなし。何かの参考になれば幸いです。 2020年にようやく三大奇書(『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』を読み終えた事が大きかったです。あと伊坂幸太郎作品を... -
文学・小説
村田沙耶香『丸の内魔法少女ミラクリーナ』あらすじ・感想|5段階の興奮を味わえる、村田世界の入門書
51冊目『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香 男としては、表紙の可愛さ、キラキラさに手に取ることを一瞬ためらいそうになりつつも、信頼の村田沙耶香さんの最新刊ということで迷わずレジへ。 読んでみて実感。これは、人にオススメ(布教)したくな... -
教養・自分磨き
岡本太郎『自分の中に孤独を抱け』感想・名言|無限の視野をひらく巨匠の至言
50冊目『自分の中に孤独を抱け』岡本太郎 岡本太郎『自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか』三部作の三作目、最終章。 仕事、恋愛、勉強、人生、健康…あらゆる悩みに体当たりしてくれる巨匠・岡本太郎の熱い一冊です。ぜひ、三部作揃えて... -
教養・自分磨き
岡本太郎『自分の運命に楯を突け』感想・名言集|悩んだら迷わず太郎の声を聞け!人生の激励書
49冊目『自分の運命に楯を突け』岡本太郎 岡本太郎『自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか』三部作の二作目。 ゼロから読んだ場合、そりゃあ『毒を持て』の衝撃にはかないませんが、前著にも負けず劣らずパワーをくれる一冊でした。 熱く... -
ミステリ・ホラー
安部公房『箱男』考察ネタバレ|「箱=匿名性」に囚われた人間の欲望と罠の不条理世界を読み解く
48冊目『箱男』安部公房 箱男とは、結局一体何なのか。「箱」という世界の境界線を媒介して行われる「見る/見られる」「匿名/実在」「主観/客観」「欲望/冷めた目」の罠・言葉の迷宮…安部公房氏による超一級の不条理小説。 今回、記事を書くために再読... -
教養・自分磨き
霜田明寛『ジャニーズは努力が9割』感想・要約|誰にでもある可能性と才能を伸ばす「努力のやり方」の手引書
47冊目『ジャニーズは努力が9割』霜田明寛 SMAP、TOKIO、V6、KinKi Kids、嵐、滝沢秀明、亀梨和也…元々特別な人間ではなかった彼らは一体、どんな努力をしたのか。そして、才能を引き出すスカウトの天才、ジャニー喜多川の“仕事の哲学”とは?贅沢すぎる勉... -
ミステリ・ホラー
真下みこと『#柚莉愛とかくれんぼ』感想|悪意のSNS炎上・地下アイドルの受難
46冊目『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと 「現役女子大生作家、衝撃デビュー!第61回メフィスト賞受賞作」表紙も目立つし気になり即ジャケ買い。 現代の地下アイドルが立たされている苦境と、炎上、情報の拡散と人間の悪意がリアリティを持って描かれたSN... -
ミステリ・ホラー
井上真偽『ベーシックインカム』ネタバレ無し感想|必読。これはミステリの皮を被った21世紀の道徳の教科書だ
45冊目『ベーシックインカム』井上真偽 舞台は近未来。体感的には2030年位。もしかしたらもっと早いかも。 技術の進歩した世界で起こる、5つの謎。というSFミステリ短編集ですが、個人的には本書がこの時代に刊行されたことには、一つの超重要な意義があ... -
ミステリ・ホラー
芦沢央『カインは言わなかった』感想・要点|全編に張り詰められた緊迫感。著者と読者のメンタル消耗戦
44冊目『カインは言わなかった』芦沢央 暗黒に差す一条の光。その光を手繰り寄せるために命を懸けた者達の物語。 表現者の苦悩、高みを目指す者の希望とその裏側が描かれた「慟哭」ミステリーー慟哭ミステリって、何?その疑問は、読めばすぐ氷解します。 ... -
おすすめ本
【2019年のおすすめ本】ランキング ベスト10『ビジネス書編』自分を高める系の本が多めでした
2019年の完全主観ベスト本ランキング10を発表します。 今回は『ビジネス書編』。私が2019年に読んだ中から、新旧織り交ぜていきます。 【1位:高橋弘樹『1秒でつかむ 「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない32の技術』】 超人気番組『家、つい... -
おすすめ本
【2019年のおすすめ本】ランキング ベスト10『既刊編』三島由紀夫多め。ネタバレ無しで言いたい放題
2019年の個人的ベスト本ランキング10冊をご紹介します。 今回は「既刊編」。古き良き名作が多めに登場することとなりました。 【1位:三島由紀夫『金閣寺』】 言わずとしれた三島由紀夫の名著。その良さは語り尽くせぬほど。 twitter経由でとあるフォロワ... -
ミステリ・ホラー
【2019年のおすすめ本】ランキング ベスト10『新刊編』ミステリ多め。ネタバレ無しで魅力を語る
2019年の個人的ベスト本ランキング10冊をご紹介します。 今回は『新刊編』2019年発売本。 ネタバレ無しでそれぞれの本への偏愛ポイントを語ります。あくまで個人的ベストなので偏ったランキングではありますが、何かの参考になれば嬉しいです。 【1位:相... -
ミステリ・ホラー
芦田愛菜『まなの本棚』感想と本リスト(おうち読書にも)|芦田愛菜の頭脳を我が子にコピペする!人生前半戦の必読書を完全網羅
43冊目『まなの本棚』芦田愛菜 この本は、現代の才女・芦田愛菜さんの教養、頭脳を我が子にコピーさせ、それなりに幸せな人生を送ってもらうための必携バイブルです。 本書で紹介されている本のリストとともに、この現代の怪作・オーパーツである『まなの... -
ミステリ・ホラー
村田沙耶香『変半身(かわりみ)』感想|真のセカイ系小説。人間を再構築する異形の創世記【非ネタバレ】
42冊目『変半身(かわりみ)』村田沙耶香 「ニンゲンを脱ぎ捨てろ。ポピ星人、ポーポー様、秘祭モドリ、海のもんと山のもん、エロコミ天国、遺伝子退行手術etc. 歴史は書き換えられ、世界は塗り替えられ、魂は入れ替えられていく―― 演劇界の鬼才・松井周と... -
ミステリ・ホラー
辻村深月『凍りのくじら』感想・登場ひみつ道具で振り返る|全大人が子どもに戻る「心の迷宮」冒険記
41冊目『凍りのくじら』辻村深月(おすすめ本7冊目) 人間の「心」を冒険する。永遠のドラえもん世代が共感する物語。 twitterでゆかこ堂書店(@yukakodo_shoten)さんにお薦めいただきました。ありがとうございました!そして見渡せば、本作のファンの方... -
ミステリ・ホラー
歌野晶午『間宵の母』ネタバレ感想|あの家に関わるな。ホラーがミステリに変わる《一気読み系》闇小説
40冊目『間宵の母』歌野晶午 「間宵家」に宿る狂気と呪いの因縁… 「関わりたくない!」と心から思える闇果汁たっぷり濃縮還元100%のホラー+ミステリ。 良い子は決して、読んではいけません。何かが宿ってしまいますよ? 歌野晶午さんデビュー30周年!の記... -
ビジネス・経済
栗山英樹『育てる力』感想まとめ|『論語と算盤』は仕事や人生で使える!超わかりやすい入門書
39冊目『育てる力』栗山英樹 ビジネス&現代の思想書として名高い、渋沢栄一『論語と算盤』。超名著ですが、いきなり論語と算盤を読むのは時代背景もあって実はちょっと小難しく、ビギナー向けではありません。 しかし、実際に『論語と算盤』の教えを実務... -
ミステリ・ホラー
村田沙耶香『生命式』感想・ネタバレ・破壊する概念リスト|価値観、常識、倫理観、世界観を丸飲みして溶かし尽くす衝撃的短編集
注意!ネタバレあり! 途中から、本作のネタバレがあります。ネタバレが始まる所でまた合図しますので、未読の方はご注意下さい! 38冊目『生命式』村田沙耶香 生きること。死ぬこと。食べること。繁殖すること。 倫理。道徳。臓器。道具。感情。美徳。性... -
ビジネス・経済
佐々木紀彦『編集思考』感想・まとめ|これは読むべき。2020年以降、生き抜くビジネス感覚を養う一冊
37冊目『異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考』佐々木紀彦 いまは、無いものが無いほど、モノで溢れかえっています。 「モノ」単体では人を満足させにくい時代になった。 その前提で、日本をもっと面白くするにはど... -
教養・自分磨き
『東大名誉教授がおしえる やばい世界史』感想・まとめ|歴史上の人物に親近感湧きすぎ!大人の学び直しの入り口にも最適の一冊
36冊目『東大名誉教授がおしえる やばい世界史』本村凌二 歴史を彩る人物たち。戦争、政治、文化、宗教…とても気楽にはできない活動の数々を支えていたのは… 自らの“やばい”行為だった? 誰しもストレスを抱えたまま生きていくこと...