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【2022年10月】読んで面白かった本ランキング ベスト5+α(ネタバレなし)

やはり140字だけでは語りきれない。けどブログにガッツリまとめるのは結構時間がかかるので、気軽に感想と紹介がしたい。個人的に読んで面白かった本のベスト5冊+αをご紹介します!

目次

2022年10月に読んだ本の一覧

10月は8冊+1短篇読みました。とても満足度の高い月だった!

  • 道尾秀介『いけない』
  • 白井智之『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』
  • 天童荒太『悼む人』
  • 歌野晶午『首切り島の一夜』
  • 城平京『名探偵に薔薇を』
  • M・W・クレイヴン『ストーンサークルの殺人』
  • M・W・クレイヴン『ブラックサマーの殺人』
  • M・W・クレイヴン『死者の指』(短篇)
  • M・W・クレイヴン『キュレーターの殺人』

10月後半はひとりM・W・クレイヴン祭りを開催していました。最高に楽しい読書時間でした。今月も感謝!

2022年10月に読んで面白かった本ランキング ベスト5+α

※ちなみに、道尾秀介『いけない』は再読のため、ランキングには入れていません。

1位:M・W・クレイヴン『キュレーターの殺人』(2022年10月に読んで面白かった本ランキング)

この『キュレーターの殺人』を書店で見かけて、凄く惹かれたのが9月の事。コレ絶対読みたい!と思い調べてみると、「刑事ワシントン・ポー」シリーズと知りました。しかもまだシリーズとして翻訳されている作品は3作品。

M・W・クレイヴン ワシントン・ポーシリーズ

1:『ストーンサークルの殺人』

2:『ブラックサマーの殺人』

3:『キュレーターの殺人』

これは読まねばなるまい…

ということで読み始めた3作品の現時点の最新作『キュレーターの殺人』が10月の一番でした。

640ページある大作ですが、とにかく全編にわたってテンポが良い。一つ一つの章が短く、3ページ位で場面転換することもザラです。かと言って目まぐるしく展開が追えないわけではなく、インパクトのある流れでどのシーンも印象に残ります。慣れない人(私)が翻訳ミステリで感じる事の多い「独特の読みにくさ」というものが皆無です。

謎を追うポーと恐るべき敵「キュレーター」との戦い。そして戦慄のすんごいラストへ…

この「テンポの良さ」「読みやすさ」「魅力的なキャラ」「ダイナミックでスリリングな展開」はワシントン・ポーシリーズの共通の特徴です。

『ストーンサークルの殺人』『ブラックサマーの殺人』『キュレーターの殺人』、どの作品も映画化して欲しい!と思える内容です。

そして、作者のM・W・クレイヴンさんがSNS上で仲良くしてくれたので、そのファンを大切にしてくれる気持ちもとても嬉しく、作者+作品両方一気にファンになってしまいました。

このシリーズはまだまだ続刊予定だそうなので、是非翻訳されたらリアルタイムで追いかけたいシリーズです。とても好きだ!

著:M W クレイヴン, 翻訳:東野 さやか
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2位:白井智之『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』(2022年10月に読んで面白かった本ランキング)

「奇蹟」VS「探偵」。

この怪しげな組み合わせ。あり得ない不可能状況をロジックで解決する探偵の姿を想像して早くも興奮してきた方、悪いことは言わないからその興奮のまま本書を書店のレジに持っていきましょう。図書館でも可。

白井智之作品といえば、特殊設定、エログロ、猟奇的でぶっ飛んだ世界観のミステリとして有名だと思います。

しかし本作品は、「誰もが奇蹟を信じる新興宗教の村」という設定はやや特殊なものの、それ以外は至極真っ当、エログロも封印、誰にでも超オススメできる、本格ミステリの正面玄関を正々堂々と突き進む正真正銘の正しいミステリ!!

読後感もとても良い!(ここ重要)

150ページにわたる怒涛の解決編は、これ一冊に一体どれほどのネタを…と思わせるほど、感嘆のため息が連続で出るレベルのミステリの美味しいネタ・トリックがぎゅう詰め。

白井さんの「たまには直球勝負できるところを見せとかないとな…ふぅ」というある意味余裕の声さえ聞こえてきそうです。素晴らしい。

2022年を代表する国内ミステリの一冊になることは間違いない!これみんな、読もうぜ!!

著:白井智之
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3位:城平京『名探偵に薔薇を』(2022年10月に読んで面白かった本ランキング)

本作はTwitterで読書好き風アカウントを作成してからしばしばオススメとして聞いていたもの。述べ20人位の人から「かなりオススメですね」と伺っていました。4年間ほど気になっていた作品で、ようやく読了。

なんとなく、タイトルが美しいけど地味だな。表紙もただ薔薇なだけだし。ミステリということで内容については聞いてたかもしれないけど意識的に耳をフタしてしまうのでよく聞いてないし、結構昔の作品よね?面白いのかな…

…と、うがった俺の頭蓋をひと想いに撃ち抜いてくれ。

たんなる超絶・面白ミステリやないか!!アカン、オススメしたい…色んな人にオススメしたいぃぃぃ!!!!

※しかし、第1部のカギである「小人地獄」を始め、第1部はちょっとグロ度が高いので、子どもには全然オススメできません!ここも重要なのだ!

本書は第1部『メルヘン小人地獄』と第2部『毒杯パズル』という話の二部構成になっていて、第1部はかなりグロ・残酷描写があります。それでも面白いし私は第1部も大好きなのですが、第2部が本作のキモであり至高です。ぜひ、ページ数も少なめの作品なので第1部で止まらず最後まで読み終えて欲しい作品です。読むべき名作って、まだまだ世の中に存在するんだろうな~!!

著:城平 京
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4位:M・W・クレイヴン『ストーンサークルの殺人』(2022年10月に読んで面白かった本ランキング)

1位の『キュレーターの殺人』に続き、今月4番目に面白かった!のがこのM・W・クレイヴン『ストーンサークルの殺人』。英国推理作家協会主催の最優秀長編作品として賞されるゴールド・ダガー賞(2019年度)を受賞!世界的な「これ、面白いよ」な作品なわけなので、安心して『キュレーターの殺人』目当てで読みました。

いやーー!!シンプルに面白い!!テンポも良く、〈ワシントン・ポー〉シリーズに欠かせない主役の刑事ワシントン・ポー、天才分析官少女ティリー・ブラッドショー、上司のステファニー・フリン警部の3名が登場。小気味よいジョークも挟みながらの流れるようなストーリー展開は素晴らしいです。

ストーンサークルで次々見つかる焼死体、謎の焼殺魔〈イモレーション・マン〉に迫るポー、ルールに縛られない捜査を続けるポーに対する警察側の動き…様々な要素が絡み合いつつも、スッキリわかりやすく、ラストは映像でみたい!と思える凄まじい展開。

捜査によって謎を明かしていく形のミステリなので、おそらく予測はできないと思いますが、読んでいてスリリングで楽しいので、万人にオススメできる刑事シリーズです。

そして惜しくも今回ランキング入りは逃しましたが、シリーズ2作目の『ブラックサマーの殺人』は6位でした。こちらは前作とは雰囲気が打って変わって、「限りなく怪しい犯人っぽいヤバいヤツ」が最初から登場します。証拠を集めて追い詰めるのですが、犯人からの罠もあり…とスリラー度の高い逸品。こちらも凄く面白いのでぜひ!

著:M W クレイヴン, 翻訳:東野 さやか
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5位:天童荒太『悼む人』(2022年10月に読んで面白かった本ランキング)

Twitterのフォロワーさんの、最推しの一冊!ということで教えていただいた作品。購入から読むまで2年半熟生させました。

老若男女、善い人も悪い人も関係なし。そこにある「死」を平等に、自分のルールで悼み続けるという、謎の行動〈悼みの旅〉を続ける〈悼む人〉こと坂築静人。彼は一体何者で、その目的は何なのか。

ゴシップ記者、静人の母親、元夫を殺した女…が静人の〈悼みの旅〉を知り、それぞれの運命は動いていく。

人の死を人はどう受け止め、受け入れ、その人が生きた証を胸に刻むか…という「死生観」がメインテーマ。読みながら、人生経験は浅いながらも、色々な人のことを思い出しました。

「誰かに愛されていた記憶」がこの世にある限り、その人は完全に亡くなったとは言わない。誰かが胸に刻み、また後世に何かを伝えていくことが、生きるということであり、人ができる尊い行動なんじゃないかと思いました。

ラストシーンでは温かい気持ちと切なさで、涙が溢れてしまいました。とても良い作品でした。教えてくれてありがとうございます!

著:天童荒太
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+αの一冊:歌野晶午『首切り島の一夜』

今回の+αは、個人的に驚いた「問題作」として本作をご紹介します。

歌野晶午さんといえば、『葉桜の季節に君を想うということ』や『密室殺人ゲーム』シリーズなどの作品で有名なミステリ作家。本作は帯に「ニ度読み、三度読み必至!!十年ぶり渾身の書き下ろし」と書いてあり、表紙もなんだか不穏でワクワクしたので衝動買いしました。

400P超の大作です。ある死体を巡り、関係者が過去を辿り、浮かび上がる事実と秘密…そして…

という作品なのですが、ちょっとラストがあまりにも神展開過ぎて、ポカンとしてしまいました。全体的に読みやすく、どのエピソードも面白いだけに、私の読み込みが足りなかったのか…何か今までとは異なる違和感が全身を走りました。

私は読了時のツイートで「個人的に合わなかった」としたことは4年間通してこれまでしたことはありませんでした。なぜかというと、基本的に作品を批評できるほど立派な知識もないし、面白いと思わなかった作品でも、その作品が好きな方も大勢いるし、色々な方が見ているので、何よりビビりなので…という理由です。

本を一冊仕上げるのがどれだけ大変なことか…という物理的な苦労、関係者の想いもあるので、それをリスペクトしたい。そんな想いです。

しかし今回、初めて「私には合わなかった」と明記しました。それは多分、そういう感想があることを逆に分かって書いてる節がありそうな、なにやら策略めいたものを感じたからです。

「あなた、わざとやってますよね?」とツッコみたくなる、なんだか一風変わった読後感の作品でした。

著:歌野晶午
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

【ネタバレなし】読んで面白かった本ランキングシリーズ

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