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2022年本屋大賞の順位予想と個人的ランキング【力作揃い!】
全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 本屋大賞 2022年度ノミネート10作品をすべて読み終えたので、今回の大賞順位予想と個人的ランキングをまとめました。(好き放題書いてますが、あくまで個人の見解ですのでご了承下さい) 全部読んだのは初めての... -
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』が起こした3つの化学反応|感想・あらすじ
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦(森見本全冊レビュー、4冊目) 『四畳半神話大系』とならび、森見作品の出世作であり代表作。諸君、異論があるか。あればことごとく却下だ。これから読む人のために、ネタバレなしでご紹介します。 『夜は短し歩けよ乙女... -
森見登美彦『きつねのはなし』感想とあらすじ|涼しく不気味な古都の夜。日本人で良かったとしみじみ思える怪談・奇譚集
『きつねのはなし』森見登美彦(森見本全冊レビュー、3冊目) しんみりと心に不気味な影を落とす奇譚集。こんな作風もできるのか、と森見登美彦氏の才能の奥深さにハッとさせられる作品です。これから読む人のために、ネタバレなしでご紹介します。 『き... -
2021年に読んで良かったおすすめ小説ベスト10(ネタバレなし)
2020年に読んだ小説の個人的ランキング、ベスト10冊をご紹介します。ネタバレなし。何かの参考になれば幸いです。 2021年は小説を91冊読みました。どれも面白かったし心に残るものばかりでしたが、その中からあえて10冊に絞ってご紹介します! 【1位:『... -
森見登美彦『四畳半神話大系』解説・感想|傑作。腐れ大学生路線続投で確立した「愛される」森見文学
『四畳半神話大系』森見登美彦(森見本全冊レビュー、2冊目) デビュー作の『太陽の塔』でやり切ったかに見えた「腐れ大学生」路線の作品を2作品目も投入。しかしこれが傑作にして、時を超えて愛される森見文学の地位を確立した記念碑的作品。2010年には... -
森見登美彦『太陽の塔』感想と解説|デビュー作にして森見妄想青春文学の完成品
『太陽の塔』森見登美彦(森見本全冊レビュー、1冊目) 第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞(受賞時タイトル『太陽の塔/ピレネーの城』)。 デビュー作にして、森見文学宇宙の特異点かつビッグバン。恋に不自由な腐れ大学生たちのグツグツ煮えたぎる... -
【82の密な本リストを公開】こんな時代だからこそ、GOTO読書でLet’s密!
【GOTO読書!本でLet's密!密な本を集めよう】 それは2020年の夏休みに入った時のことだった。世間では相変わらず新型コロナウイルスが猛威をふるい、密を避けてあらゆる行動の自粛が余儀なくされていた… しかぁし!本でなら、三密、四密当たり前! 密室、... -
【厳選77冊】54人の読書好きが擦り切れるほど読んだ再読本
【「再読カフェ」へようこそ。】 読めば読むほど味が出る。何回読んでも発見がある。保存用にもう一冊…… 世の中に本は無限にあるのに、他にも読みたい本があるのに、定期的に読み返してしまう…… 愛すべき「再読本」。 この度、#再読カフェ のタグでTwitter... -
2020年に読んで良かったおすすめ本(小説以外)ベスト10
2020年に読んだ小説以外の本(ビジネス書など)個人的ランキング、ベスト10冊をご紹介します。何かの足しになれば嬉しいです。 2020年は小説106冊、小説以外31冊の計137冊を読んだのでこのランキングはそもそも母数があまり多くはないですが、良書揃いです... -
2020年に読んで良かったおすすめ小説ベスト10(ネタバレなし)
2020年に読んだ小説の個人的ランキング、ベスト10冊をご紹介します。ネタバレなし。何かの参考になれば幸いです。 2020年にようやく三大奇書(『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』を読み終えた事が大きかったです。あと伊坂幸太郎作品を... -
岡本太郎『自分の中に孤独を抱け』感想・名言|無限の視野をひらく巨匠の至言
50冊目『自分の中に孤独を抱け』岡本太郎 岡本太郎『自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか』三部作の三作目、最終章。 仕事、恋愛、勉強、人生、健康…あらゆる悩みに体当たりしてくれる巨匠・岡本太郎の熱い一冊です。ぜひ、三部作揃えて... -
岡本太郎『自分の運命に楯を突け』感想・名言集|悩んだら迷わず太郎の声を聞け!人生の激励書
49冊目『自分の運命に楯を突け』岡本太郎 岡本太郎『自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか』三部作の二作目。 ゼロから読んだ場合、そりゃあ『毒を持て』の衝撃にはかないませんが、前著にも負けず劣らずパワーをくれる一冊でした。 熱く... -
安部公房『箱男』考察ネタバレ|「箱=匿名性」に囚われた人間の欲望と罠の不条理世界を読み解く
48冊目『箱男』安部公房 箱男とは、結局一体何なのか。「箱」という世界の境界線を媒介して行われる「見る/見られる」「匿名/実在」「主観/客観」「欲望/冷めた目」の罠・言葉の迷宮…安部公房氏による超一級の不条理小説。 今回、記事を書くために再読... -
井上真偽『ベーシックインカム』ネタバレ無し感想|必読。これはミステリの皮を被った21世紀の道徳の教科書だ
45冊目『ベーシックインカム』井上真偽 舞台は近未来。体感的には2030年位。もしかしたらもっと早いかも。 技術の進歩した世界で起こる、5つの謎。というSFミステリ短編集ですが、個人的には本書がこの時代に刊行されたことには、一つの超重要な意義があ... -
【2019年のおすすめ本】ランキング ベスト10『ビジネス書編』自分を高める系の本が多めでした
2019年の完全主観ベスト本ランキング10を発表します。 今回は『ビジネス書編』。私が2019年に読んだ中から、新旧織り交ぜていきます。 【1位:高橋弘樹『1秒でつかむ 「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない32の技術』】 超人気番組『家、つい... -
【2019年のおすすめ本】ランキング ベスト10『既刊編』三島由紀夫多め。ネタバレ無しで言いたい放題
2019年の個人的ベスト本ランキング10冊をご紹介します。 今回は「既刊編」。古き良き名作が多めに登場することとなりました。 【1位:三島由紀夫『金閣寺』】 言わずとしれた三島由紀夫の名著。その良さは語り尽くせぬほど。 twitter経由でとあるフォロワ... -
芦田愛菜『まなの本棚』感想と本リスト(おうち読書にも)|芦田愛菜の頭脳を我が子にコピペする!人生前半戦の必読書を完全網羅
43冊目『まなの本棚』芦田愛菜 この本は、現代の才女・芦田愛菜さんの教養、頭脳を我が子にコピーさせ、それなりに幸せな人生を送ってもらうための必携バイブルです。 本書で紹介されている本のリストとともに、この現代の怪作・オーパーツである『まなの... -
辻村深月『凍りのくじら』感想・登場ひみつ道具で振り返る|全大人が子どもに戻る「心の迷宮」冒険記
41冊目『凍りのくじら』辻村深月(おすすめ本7冊目) 人間の「心」を冒険する。永遠のドラえもん世代が共感する物語。 twitterでゆかこ堂書店(@yukakodo_shoten)さんにお薦めいただきました。ありがとうございました!そして見渡せば、本作のファンの方... -
村田沙耶香『生命式』感想・ネタバレ・破壊する概念リスト|価値観、常識、倫理観、世界観を丸飲みして溶かし尽くす衝撃的短編集
注意!ネタバレあり! 途中から、本作のネタバレがあります。ネタバレが始まる所でまた合図しますので、未読の方はご注意下さい! 38冊目『生命式』村田沙耶香 生きること。死ぬこと。食べること。繁殖すること。 倫理。道徳。臓器。道具。感情。美徳。性... -
梶井基次郎『檸檬』20の短編全あらすじレビュー|死と闇に徹底的に向き合った夭逝の天才作家
32冊目『檸檬』梶井基次郎 明治の文豪シリーズ。31歳で亡くなった天才・梶井基次郎さんが、なんと24歳の時に世に放った傑作「檸檬」をはじめとする20編を収めた短編集。読めば読むほどにその才能が惜しまれる素晴らしい書。 時に鬱屈し、時に開放的になる...
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