【人気記事】2020年に読んで良かったおすすめ小説ベスト10

2020年に読んで良かったおすすめ本(小説以外)ベスト10

2020年に読んだ小説以外の本(ビジネス書など)個人的ランキング、ベスト10冊をご紹介します。何かの足しになれば嬉しいです。

2020年は小説106冊、小説以外31冊の計137冊を読んだのでこのランキングはそもそも母数があまり多くはないですが、良書揃いです!

▼2020年の『小説編』ベスト10も書きました!

2020年に読んで良かったおすすめ小説ベスト10(ネタバレなし)

1位:『時間は存在しない』カルロ・ロヴェッリ

去年は『逆ソクラテス』と言い、タイトル買いして外さなかった本はなかった気がします。これも筆頭。

『時間は存在しない』。

もう読みたくなりましたよね?この絶対的なインパクト。興奮してしまいますわ。

イタリアの理論物理学者であるカルロ・ロヴェッリさんが語る、最新の知見も踏まえた時間論。

  •  第一部「時間の崩壊」で、時間という概念が機能しないことを示し、
  •  第二部「時間のない世界」で、存在できるものは〈出来事〉と〈関係〉だけだと説き、
  •  第三部「時間の源へ」で、じゃあ私達は何なのかという問いと答えが展開されます

物理学の知識はそこまで必要ありません。高校生が読んでも全然イケるでしょう。なぜなら、極めて文学的・哲学的に時間を紐解いて説明してくれるから。

一応、エントロピーとか相対性理論とか量子力学とか登場しますが、その理論を勉強する本ではなく、実際にこの手の本としては破格の、方程式はたった一つしか登場しません。

「⊿S≧0」だけ。

「熱は熱い物体から、冷たい物体にしか移らない。逆は生じない」という意味のこれだけ。

上記の方程式も言われてみれば当たり前の事。それよりも、時間って何?私達って何?という問いを頭の中で反芻しながら読み進めるのが楽しい、ときめく一冊です。

Twitter上ではこの本を読んだっていう同志がいなかったのがちょっとさみしかったけど、文学好きにもオススメできる素敵本ですよ!

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2位:『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』末永幸歩

「13歳からの」とか、「サルでもわかる」とか、「今さら聞けない」とか、そういった枕言葉がついている本は簡単な内容だから…と舐めてかかると痛い目をみます。本書は素晴らしい「アート思考」の手引書です。

まえがきで、こんな質問があります。

Q.みなさんは、美術館に行くことがありますか?美術館に来たつもりになって、次の絵を「鑑賞」してみてください。

うーん、どうでしょう。絵画鑑賞の意味もよくわからぬ私は2秒で次のページを開きました。すると次のページで優しく諭されます。

「あなた、もったいないわね。子どもですら想像力を働かせて絵を〈鑑賞〉しているのよ」

という始まりで、以下に目の前の題材から「自分なりの答え、意見、発見」ができるか。その方法について実際に授業を受けているような感覚で読み進められる一冊です。

「自画像を書いてみよう!」とか「サイコロを書いてみよう!」とか「ピカソの絵にダメ出ししてみよう!」とか、楽しく問題に取組みながら、親子で一緒に読んでみるのもいいかも知れません。親のほうが勉強になりそう。

答えのない時代にこそ、自分なりの答えを出す力が必要。そんな力を養う必読書です。

3位:『自分の運命に楯を突け』岡本太郎

岡本太郎『自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか』三部作の二作目。

そりゃあ『毒を持て』の衝撃にはかないませんが、前著にも負けず劣らずパワーをくれる一冊でした。

熱くなりたいなら、滾りたいなら、迸りたいなら、三部作揃えて魂に刻み込んで欲しい。これ読んだらコロナで悩んでいる自分なんて情けなく思えてくるほど、燃える一冊です。

ずべこべいわず、太郎の言葉を聞け、そして痺れろ!!!!

私のナンバーワン名言はこちらです。

人のことなんか気にしてないで、キミ自身が英雄になればいいじゃないか

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4位:『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』落合陽一

個人的に落合陽一さん大好きなんです。自分の好きなこと、オリジナリティを追求して突き抜ける感じが「自分的かっこよさ」の理想としてある。現実にはなかなかできないから、ますます憧れる。落合△。

そんな落合さんが、「こうやって人生に学びを取り入れて生きると、やんわり俺みたいになれるよ?」と教えてくれる一冊。

しかしそこはMr.落合。マネっ子なコピー人間をつくるための手引書じゃなくて、自分で自分の答えをもって生きるための手引書になってます。

あれ?これは前述の『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』に近い部分があるかも。

本書は大人向けでもあり、子供向けにも書かれているのでとても表現が平易でわかりやすいです。

「ねぇねぇ、なんで勉強しなければいけないの?」

…なんてことを我が子に言われてドキッとしたら、真っ先にこの本。

5位と6位:『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』冨山和彦

冨山和彦さんは日本でも著名な経営コンサルタント。特に「企業の再生」を得意とし、自身も地方のバス会社を経営する超やり手です。肩書も半端なく、wikiによると、

株式会社経営共創基盤代表取締役CEO。 主な兼職として、パナソニック社外取締役、東京電力ホールディングス社外取締役、産業革新投資機構社外取締役。 経済同友会副代表幹事。財務省財政制度など審議会委員、内閣府税制調査会特別委員、内閣官房まち・ひと・しごと創生会議有識者、内閣府総合科学技術・イノベーション会議基本計画専門調査会委員、金融庁スチュワードシップ・コードおよびコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議委員、経済産業省産業構造審議会新産業構造部会委員他

…と、とにかく現代の経営のご意見番。そんな富山さんが、「コロナで大打撃を受けた会社が、今後どうやって経営環境の変化に対応して、発展していくべきか」について全力投球で語る2冊です。

今、経営者には2つのやるべきことがあるといいます。

①まずはサバイバル。
企業は潰れちゃったらおしまい。とにかく何としても生き延びること。

そうは言っても、ただ生き延びるだけではいけません。

今回のコロナで、破壊的イノベーションの波が一気に押し寄せました。

②もう一つは、その波に対して、会社の形や会社の能力をずっと変容させていく必要がある。

この2つを同時に行うことが、現代の経営者に突きつけられた最重要課題だ。ということです。

『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』は、企業がコロナ禍をサヴァイヴするための方法について。

『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』は、世の中の変化のスピードがコロナでさらに加速する中、企業がいかにして環境変化に対応して脱皮していくか、その方法(CX=コーポレート・トランスフォーメーション)について。

この方法は、イージーなものではありません。富山さんは企業が抱えがちな問題点と改善策をズバズバ指摘します。覚悟を決めないと次の時代に生き残り、関わる人たちから愛され必要とされる会社になれないな…と感じるはずです。

社員が読んでも勿論危機感を覚えますが、これからの時代を引っ張っていく社長は全員読まなきゃダメだと思います。

むしろ上層部がひとり残らず本書を読んでない会社だとしたら、社員的には長い目で見たら見限った方がいいかも知れません。だって未来がない。もしくは自分がこれを実践して、この会社を再生させてやるんだ!というなら別ですが。

それくらい辛口で劇薬だけど、未来の救いになる処方箋です。

7位:『逆・タイムマシン経営論』楠木 健・杉浦 泰

この本、クッソ面白いです。

「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」「AI」「ロボティクス」「働き方改革」「マーケティング・オートメーション」「サブスクリプション」「キャッシュレス」「セグウェイ」「3Dプリンタ」「グーグルグラス」「人口減少・超高齢化」「シリコンバレーの企業はスゴイ!」…

巷には、旬のキーワードや、ビジネストレンドが溢れます。なぜか?

それは、極論を言うと、テレビの視聴率が伸び、雑誌が売れ、サイトのアクセス数が伸びるからです。

そのキーワードやトレンドを追うことが、ビジネスで悩む人の本当の意味での解決になるのか?

実は、怪しい所です。もちろん価値のある情報もありますが、大半は不安を煽っているだけ、または現実性が乏しいかも知れません。

読書好きな人なら少しピンときますよね。「なぜ、古典は素晴らしいのか?」散々言われ尽くしたことですが、時代の洗礼を浴びても現代まで生き残った本だから素晴らしい、普遍性がある、共感できる、今にも通ずる…だからずっと読まれ続けるし価値があるのです。

このことは、ビジネストレンドやキーワードでも、全く変わらない。という話です。

これを本書では「同時代性の罠」と呼び、「飛び道具トラップ」「激動期トラップ」「遠近歪曲トラップ」3つのトラップを紹介しています。

例えば激動期トラップとは、「今こそ波乱の時、激動期ッッ!」という言葉はいつの時代でも言われていることで、「今こそ平常期!!」と言っている記事を過去50年程、見かけたこと無いっすよね?という話。要するに、煽られてるわけです。

いかに時代のリーダーや経営者たちが、そんな言葉に振り回されてきたか?じゃあ、振り回されないためにはどうすればよいか?

要するに、いいから一旦落ち着け!と。深呼吸、深呼吸。

ちょっと笑っちゃうような事例の中にこそ本質がある。溢れる情報から本質を見抜くための方法がわかる一冊です。これはおすすめです。

8位:『サクッとわかるビジネス教養 地政学』奥山真司

社会人になって初めて日経新聞を読んだ時、アメリカがどうだ~とか、中国とロシアがどうだ~とか、イランがどうだ~とか…

いや、わかんねーよ!ここ日本!パンパンココジャパーンパン!

ってなりました。マジで。

そんな学校で学んだ社会の勉強が全く社会人になって活かせないそこのアナタ。この本読むとかなり視界がクリアになります。

全ページイラスト付きでわかりやすい。世界は、世界の形があるから色んな取引が生まれるんだ、それが日々の暮らしや仕事にも影響するんだということが直感的にわかります。

込み入った所までは書かれていませんが、これだけでじゅーぶんに地政学の入門になります。日経読むのが楽しくなるよ。

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9位:『最高の結果を出すKPIマネジメント』『最高の結果を出すKPI実践ノート』中尾隆一郎

「売上を上げろーーー!!!」

「今期は●億だーーー!!!」

と言われても、それだけじゃなかなかうまく行きません。

今期売上●億!というのは、ゴール。KGI「Key Goal Indicator」です。

その目標を満たすために目指すべき指標が、KPI「Key Performance Indicator」です。事業成功の鍵を数値目標かしたもの。

KPIというと難しく感じるけど、うまく設定して全員が追う一つの目標にするとシンプルです。例えば接客業で言えば、

  • お客様に「ありがとう」と言われた数!
  • 新規のお客様に「カルテ」に記入してもらった数!

とか、それが本当に売上につながって皆がわかりやすい指標であれば、それでよい。その指標を設定するための本です。

決して社長や上層部のためだけでなく、会社全員がその数値を追えば結果的に幸せになる。

上記のような指標であれば、現場も工夫しがいがあるし、モチベーションも下がらないですよね。リクルートで29年間実績を残して、10年間「KPI講座」を皆に教えてきたわっかりやすい2冊です。

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10位:『世界一楽しい決算書の読み方』大手町のランダムウォーカー

決算書系の本はマジで世の中に沢山あります。多すぎる。難しすぎる。一回読んでも、忘れる。だからまた読む。難しい。投げる。他の本を読む。ちょっとわかる。読んだら忘れる。また他の本を読む。ループアンドループ…

でも、必要だし知っとかないと不安だから、また読みたくなる。何でしょうねコレ。

その中で、非常にわかりやすいなと思ったのがこの本です。楽しくわかりやすく、サクサク読めます。

著者の大手町のランダムウォーカーさんは、Twitterでも会計クイズを随時開催中。読み終えたあとはこちらもぜひ。

やっぱり数字系は理解したあと習慣化しないと、それでも忘れますよね。楽しく学ぼう!

おわりに

ということで、2020年に読んだ小説以外のおすすめ本ベスト10いかがだったでしょうか。

何かの参考になれば嬉しいです。今年はもうちょっとビジネス系も読んでこう!と振り返って思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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