表現が秀逸– tag –
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文学・小説
森見登美彦『四畳半神話大系』解説・感想|傑作。腐れ大学生路線続投で確立した「愛される」森見文学
『四畳半神話大系』森見登美彦(森見本全冊レビュー、2冊目) デビュー作の『太陽の塔』でやり切ったかに見えた「腐れ大学生」路線の作品を2作品目も投入。しかしこれが傑作にして、時を超えて愛される森見文学の地位を確立した記念碑的作品。2010年には... -
文学・小説
森見登美彦『太陽の塔』感想と解説|デビュー作にして森見妄想青春文学の完成品
『太陽の塔』森見登美彦(森見本全冊レビュー、1冊目) 第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞(受賞時タイトル『太陽の塔/ピレネーの城』)。 デビュー作にして、森見文学宇宙の特異点かつビッグバン。恋に不自由な腐れ大学生たちのグツグツ煮えたぎる... -
ミステリ・ホラー
【82の密な本リストを公開】こんな時代だからこそ、GOTO読書でLet’s密!
【GOTO読書!本でLet's密!密な本を集めよう】 それは2020年の夏休みに入った時のことだった。世間では相変わらず新型コロナウイルスが猛威をふるい、密を避けてあらゆる行動の自粛が余儀なくされていた… しかぁし!本でなら、三密、四密当たり前! 密室、... -
ミステリ・ホラー
【厳選77冊】54人の読書好きが擦り切れるほど読んだ再読本
【「再読カフェ」へようこそ。】 読めば読むほど味が出る。何回読んでも発見がある。保存用にもう一冊…… 世の中に本は無限にあるのに、他にも読みたい本があるのに、定期的に読み返してしまう…… 愛すべき「再読本」。 この度、#再読カフェ のタグでTwitter... -
ミステリ・ホラー
安部公房『箱男』考察ネタバレ|「箱=匿名性」に囚われた人間の欲望と罠の不条理世界を読み解く
48冊目『箱男』安部公房 箱男とは、結局一体何なのか。「箱」という世界の境界線を媒介して行われる「見る/見られる」「匿名/実在」「主観/客観」「欲望/冷めた目」の罠・言葉の迷宮…安部公房氏による超一級の不条理小説。 今回、記事を書くために再読... -
文学・小説
梶井基次郎『檸檬』20の短編全あらすじレビュー|死と闇に徹底的に向き合った夭逝の天才作家
32冊目『檸檬』梶井基次郎 明治の文豪シリーズ。31歳で亡くなった天才・梶井基次郎さんが、なんと24歳の時に世に放った傑作「檸檬」をはじめとする20編を収めた短編集。読めば読むほどにその才能が惜しまれる素晴らしい書。 時に鬱屈し、時に開放的になる... -
ビジネス・経済
『プレゼンの語彙力 おもしろいほど聞いてもらえる「言い回し」大全』感想とまとめ|100通りの使える表現。ここまで出すかのお得感!
こんにちは。雨の音を聞きながら水を飲むと、雨を飲んでいるような気持ちになり「世界を飲む」なんて言葉を思いつくまでは良いのだけど、次の瞬間「世界を釣る」というパワーワードが想起され、松方弘樹御大がマグロを荒々しく釣り上げる絵が浮かんだが最... -
文学・小説
川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』感想|繊細で儚い光。不器用で真摯な大人の恋愛小説
13冊目『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子(おすすめ本3冊目) こんにちは。目頭を押さえながら目薬をさすとべらぼうに染み渡る事を知って、毎日がちょっと楽しくなったうまいごす(@umaigos)です。 今回は、twitterフォロワーのあまめさん(@amain_y... -
文学・小説
三島由紀夫『金閣寺』感想|圧倒的表現と鬱屈した幻想哲学に酔う日本文学
5冊目『金閣寺』三島由紀夫(おすすめ本2冊目) 今回は、twitterフォロワーのつちのーし@読書垢さん(@bookordead)にご紹介いただいた1冊。 私にとって、初・三島由紀夫でした。日本文学の代表選手でもある氏の名著、『金閣寺』。期待を遥かに超える美...
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