読書をする者として、「正しい本の読み方・読書の技術」を知っておくことは大切です。これを知り正しく実践すれば、人生は必ず豊かになるでしょう。知らない手はありません。
それでは、名著『本を読む本』を教科書に、読書術4つのレベルをマスターしていきましょう。
まずはLv1「初級読書」です。
《正しい読書術への道:リンク集》
・Lv1「初級読書」➡今回はコレ!
↓この本を教科書にしています!
『本を読む本』J・モーティマー・アドラー
文庫: 266ページ
出版社: 講談社 (1997/10/9)
初級読書の目的
初級読書の目的は、非常にシンプル。
「その文は、何を述べているか?」を知ること。これが初級読書の目的です。
シンプルですが、侮ってはいけません。このレベルをなおざりにすると、決して次の段階には進めません。読書の基礎の基礎であり、外せない能力です。
そして、初級読書は言い換えると「子どもが、一人前の読み方能力を身につけるまでの4つの段階」となります。その内容をみていきましょう。
初級読書における「4つの段階」
第1段階
この段階は「読み方準備期」。
6~7歳まで(就学前)に身につけられると吉。
読み方を習得するための準備が整う時期で、肉体的には視力と聴力が十分に発達し、心的には文字や単語を読み取るための視覚による認識能力が発達する時期。
この時期の焦りは禁物!
準備がまだの時に無理やり読み方を教えようとすると嫌気が差してしまいます。
一旦読書嫌いになると、大人になっても直しづらいものです。多少遅れていても、楽しんで読む力を身につけられるように誘導してあげましょう。
第2段階
ごく簡単なものの読み方を覚える時期。1年に300~400ほどの単語を習得する。
小学1年くらいでこの段階に到達したい。
「文脈をたどること」「筋道をつかむこと」「言葉集めをすること」などの基本的な訓練もこの段階。この時期を終える頃には、子どもは簡単な本をひとりで読み続けることができるようになる。
第3段階
用語が急速に増え、文脈をたどって知らない単語の意味をつかむ技術を習得する時期。
小学校4年の終わり頃までに到達できると吉。
自分の目的に応じて科学、社会学、文学など様々な内容の本に手を伸ばすようになる。ひとりで本を読む楽しみを覚え、読書というものが好奇心を満足させ、自分の世界を広げてくれるものだ、ということに気がつく時期。
第4段階
これまで習得した読書技術に磨きをかける段階。一つの作品から得た概念を消化して、次の書物を読むこと、また一つの主題について幾人かの著者が述べていることを比較することができるようになる。
小学校または中学校を終える頃(十代前半)には、この段階に到達しておきたい。
「手助けのある発見」と「手助けのない発見」の違いが明らかになる時期。
小学校では、質問に答え、分からないことを教えてくれる教師がいます。
この4段階を習得して初めて、子どもは「一人で読む」「一人で学ぶ」ことができるようになります。
本当に良い読者になるための準備が、ここで整う訳です。
以上が読書LV1「初級読書」です。
さあ、貴方は、または貴方のお子様は、この段階をクリアできていたでしょうか?まだの方は、一度振り返りながら読書に向き合うようにすれば、読書の基礎固めができるといえるでしょう。
次は、LV2「点検読書」です!
《正しい読書術への道:リンク集》
・Lv1「初級読書」
↓この本を教科書にしています!
『本を読む本』J・モーティマー・アドラー
文庫: 266ページ
出版社: 講談社 (1997/10/9)
最後まで読んでいただきありがとうございます!
本のざっくり庵は、ブログ村ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタンを押してもらえると、とってもとっても嬉しいです(^^)(1日1回まで応援できます。)
[jin-button-bound visual=”bound” hover=”down” radius=”50px” color1=”#54dcef” color2=”#0794E8″ url=”https://book.blogmura.com/bookreview/ranking.html?p_cid=10982014″ target=”_blank”]《本ブログ》ランキングを応援!
クリックするだけでOKです。
ありがとうございます![/jin-button-bound]