教養

人生に役立つ正しい本の読み方講座:レベルMAX「シントピカル読書」~名著『本を読む本』に学ぶ読書術④~

読書をする者として、「正しい本の読み方・読書の技術」を知ることは大切です。これを知り正しく実践すれば、人生は必ず豊かになるでしょう。知らない手はありません。

引き続き、名著『本を読む本』を教科書に、読書術4つのレベルをマスターしていきましょう。

いよいよ最終回。
LvMAX「シントピカル読書」です。

このレベルをマスターできたのであれば、あなたは一つの問題に対して多角的な視点を持ち、公平に物事を理解できるようになります。超優秀なファシリテーター(司会者、調停者)になれるでしょう。アドリブ力も備われば、コミュニケーションの達人になれることはうけあいです。

パッと思いついたのが田原総一朗ですが、ちょっと古いか…

《正しい読書術への道:リンク集》

正しい読書術の概要

Lv1「初級読書」

Lv2「点検読書」

Lv3「分析読書」

・LvMAX「シントピカル読書」➡今回はコレ!

番外編「文学・物語の読み方」

↓この本を教科書にしています!

『本を読む本』J・モーティマー・アドラー
文庫: 266ページ
出版社: 講談社 (1997/10/9)

シントピカル読書の目的

初級読書の目的は「その文が何を述べているのか?」を知ることでした。

点検読書の目的は「この本は読む価値のある本か?」を知ることでした。

分析読書の目的は「本を知り、理解し、批評する」ことでした。

 

シントピカル読書の目的はざっくりいうと、

あるテーマについて、複数の本から「真実」と「何に役立つか」をあぶり出す!ことです。

この作業は、そのまま企業での会議や議論などにも役立つ内容です。

よく、崇高なテーマを掲げながらも議論があっちに行ったりこっちに行ったり、気づいたら結論もよくわからないまま悪口大会に移行していたり、最終的には疲れ果てて時間の無駄に終わってしまう…ということありませんか?

そもそもテーマ設定が間違っているということもあるでしょうか、そこに優秀なまとめ役がいないから、まとまらないのです。嗚呼、シントピカル読書をマスターした貴方がそこにいてくれれば会議がうまくまとまり、会社の利益も爆上げだったのに…なんてことになるでしょう。

いいすぎでしょうか?いや、結構大マジで言っていますよ。それくらい価値ある読書術です。

「シントピカル読書をマスターしました」と就活でアピールできたら超クールです。それで落とされたら?そんな低次元な面接官のいる会社なんて、落とされてラッキー!と思えばいいんです!

 

シントピカル読書の全体の手順

教科書、いやバイブルである『本を読む本』の244ページに以下の様にまとめられています。

シントピカル読書のやり方

Ⅰシントピカル読書の準備作業
――研究分野の調査――

1.図書館の目録、他人の助言、書物についている文献一覧表などを利用して、主題に関する文献表を作成する。

2.文献表の書物を全部点検して、どれが主題に密接な関連をもつかを調べ、また主題の観念を明確につかむ。

Ⅱシントピカル読書
――準備作業で集めた文献を用いて――

第1段階
準備作業で関連書とした書物を点検し、もっとも関連の深い箇所を発見する。

第2段階
主題について、特定の著者に偏らない用語の使いかたを決め、著者に折り合いをつけさせる。

第3段階
一連の質問をして、どの著者にも偏らない命題をたてる。この質問には、大部分の著者から答えを期待できるようなものでなければならない。しかし、実際には、著者が、その質問に表立って答えていないこともある。

第4段階
様々な質問に対する著者の答えを整理して、論点を明確にする。あい対立する著者の論点は、必ずしも、はっきりした形で見つかるとは限らない。著者の他の見解から答えを推測することもある。

第5段階
主題を、できるだけ多角的に理解できるように、質問と論点を整理し、論考を分析する。一般的な論点を扱ってから、特殊な論点に移る。各論点がどのように関連しているかを、明確に示すこと。

細かい説明は教科書をぜひ読んでいただきたいのですが、これまでのレベルと決定的に違うところは、これまでは「本を読む」ことが重視されていたのに対し、シントピカル読書では、「本を使って、問題を読み解く」という超積極的読書となっている点です。

本は、あるテーマを解決する会議における、いち意見者となる。

貴方は、その意見者たちの意見をまとめて、公平に結論を出す。

そんな作業が、シントピカル読書の醍醐味です。

ちなみに、なぜ「シントピカル読書」というか、気になりますよね?

「シントピカル読書」の言葉の由来について

シントピカル読書で一番難しいことは何か?それは「どんな本を読めばよいの?」ということです。シンプルかつ奥深い。

例えば、「愛」というテーマでシントピカル読書しようと思ったら、まず100冊以上は読まないと、読むべき本が見つからないでしょう。人間についての愛に絞っても、所有欲、性欲、献身、友情、年齢差、性差、憎むのは愛の裏返し?…そもそもテーマに対する実体が定まらないと思います。

それほど難しい「本選びとテーマの分類」ですが、1940年代に出版された『西欧名著全集』(Great Books of the Western World, Encyclopedia Britanica, Inc.)の項目別索引が、3000以上の名著について、シントピコン索引と言う形式でまさにシントピカル読書的に記されているというのです。

アドラー氏は、この本をヒントに「シントピカル読書」と名付けたそうです。ぜひこの日本語版が見たい…と思いましたが、どうやらなさそうです。

いかがだったでしょうか?

以上が読書LVMAX「シントピカル読書」の内容でした。

これができれば、「読書できます」と胸を張って言っても誰も文句は言えないでしょう。意外と、テスト直前、夏休み終了直前の切羽詰まった状況の人は、同じテーマで様々な参考書を読んでレポートを物凄いスピードでまとめたりしていますよね。そんな所で図らずもシントピカル読書が実践できている人はいるかも知れませんね…

テスト前に一瞬、神になるような(笑)

細かい手法はぜひ本書を読んでいただき、これからの読書ライフをより一層深いものにしていってくださいね!実践は難しくとも、一度は読んでおくべき名著でした!

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