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芦沢央『カインは言わなかった』感想・要点|全編に張り詰められた緊迫感。著者と読者のメンタル消耗戦
44冊目『カインは言わなかった』芦沢央 暗黒に差す一条の光。その光を手繰り寄せるために命を懸けた者達の物語。 表現者の苦悩、高みを目指す者の希望とその裏側が描かれた「慟哭」ミステリーー慟哭ミステリって、何?その疑問は、読めばすぐ氷解します。 ... -
羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』あらすじと解説|芥川賞受賞作。コミュニケーションの不可解さ。人間はわかりあえない。
33冊目『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介 「早う死にたか」 若さと未来への希望あふれる青年「健斗」が、老化とともに生きる希望をなくしたと繰り返す「祖父」とのやり取りを経て起こる心境の変化を描いた物語。 第153回芥川賞受賞作品です。 現代の... -
井上靖『遠い海』感想とあらすじ|「思慕」VS「嫉妬」が織りなす会話劇。やがて心がじんわりする四角関係
こんにちは。最近暑くなってきましたが、エアコンをつける/つけないの踏ん切りがつかないまま、「まずは」何がまずはか知らないけれど扇風機を出した右脳迷子(@unoumaigo)です。素直につければいいのにね。 20冊目『遠い海』井上靖 今回は明治の文豪、...
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