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アドラー『本を読む本』が教える、人生をイージーモードに変える4つの読書法・本の読み方

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昔「本は疑いながら読むもんだ」と言われた言葉が忘れられない、でもなかなか実践できないうまいごす(@umaigos)です。

30冊目『本を読む本』M.J.アドラー(おすすめ本6冊目)

タロウ(@riichimahjong)さんからおすすめいただいた作品。ありがとうございます!

タロウさんのYoutubeチャンネルはこちらからどうぞ。
https://www.youtube.com/channel/UCmiJ6GKXc9azAsgYl7hA8sA

せっかく読書が好きで、これからも読書していきたい人間なので、徹頭徹尾「本の読み方」について語られている本書は、早いうちに読んでおいたほうが良い。せっかく読書をしているなら、その読書を自分の血肉にしたい。そう思い、本書を手に取りました。

先に結論を言います。

バリヤバい読書法と出会ってしまった――。

この読書法を学生のうちに習慣にできたなら…

  • 読書感想文はカンタンに書ける。
  • 小難しいディベートで圧勝できる。
  • 自分の頭で建設的な意見が言える。
  • 自分の心をカタチにできるから、恋愛もうまくいく。(個人差あり)
  • 受験でも東大や京大、早稲田慶応などの一流大学が余裕で視野に入る。
  • 社会に出た後も、この難しい時代にラクラク戦っていけるだろう。

要するにこの読書法をマスターすれば、
人生をイージーモードにする事ができる。

大げさでなく、それくらいの衝撃がある強烈な内容でした。

[box03 title=”この本はこんな人にオススメ”]・読書好き(老若男女問わず)

・これから本を読みたい人

・人生をイージーモードにしたい学生さん[/box03]

『本を読む本』が教えるその読書法の概要を本記事ではざっくりお伝えします。個別の記事も用意するので、期待してください。

『本を読む本』J・モーティマー・アドラー
文庫: 266ページ
出版社: 講談社 (1997/10/9)

目次

『本を読む本』が教える、読書の4つのレベル

われわれ現代人は、情報の洪水の中でかえって物事の正しい姿が見えなくなってしまっている

アドラーさんは、「読む」と言う行為には積極性と熟練度が必要だと述べています。テレビやスマホなどは、何も考えなくても情報が飛び込んでくるので、むしろ危険かもしれない。

読書には、4つのレベルがあります。このレベルを経て、読書は初めて血肉に変わります。

読書レベル1「初級読書」

このレベルの読書は、普通小学校で習う範囲の内容です。
「猫が帽子の上にすわった」という文が、その文章の意味として理解できるということ。

初級読書の目的は…

「その文は何を述べているか」を理解すること。

難しいことではないけど、この点をなおざりにして読書をすることはできません。

↓↓初級読書の詳しいやり方は、こちらから!↓↓

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読書レベル2「点検読書」

このレベルは、時間に重点を置くことが特徴です。

点検読書の目的は…

「その本は、何について書いたものか?」を、時間内にできるだけしっかり把握すること。

点検読書の理解すべき内容は3つ。

  1. どのように構成されているか
  2. どのような部分に分けられているか
  3. どういう種類の本か(小説、歴史、論文…)

点検読書は「拾い読み」または「下読み」とも呼びます。そして、ほとんどの人は、このレベルの読書の値打ちに気づいていない、優れた読書家でさえもこのことを認識していません。ということは、ここからすでに差が付き始めるということ。しっかり読みましょう。

↓↓点検読書の詳しいやり方は、こちらから!↓↓

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読書レベル3「分析読書」

このレベルは、レベル2とは正反対に、時間をしっかりかけて読書します。

分析読書の目的は…

取り組んだ本を完全に自分の血肉と化すまで徹底的に読みぬくこと

この分析読書をマスターできるだけでもタダ者ではないでしょう。だからこそ、このレベルは狙いたいところです。

↓↓分析読書の詳しいやり方は、こちらから!↓↓

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読書レベルMAX「シントピカル読書」

これが読書の目指すべき到達点。トップオブthe読書道。比較読書法とも呼ばれます。

シントピカル読書の目的は、

一つの主題について何冊もの本を相互に関連付けて読むこと

最も高度な読書法で、決して容易な技術ではありません。そして、この規則を知る人は少ない。ただ、もっとも報われるところの多い読書活動であり、苦労して学ぶだけの価値のある、極めて有益な読書技術です。

↓↓シントピカル読書の詳しいやり方は、こちらから!↓↓

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番外編「文学の読み方」

ここまで読んで、「あれ、これって小説に関係ないかも?」と思った貴方、お目が高い。

これまでの読書のレベル1〜MAXは「教養書」の読み方です。文学はまた別の読み方があります。

主に取り扱うのは、「小説、戯曲、抒情詩」などの文学。こちらはこれまでの読書法とは切り分けて考えてください。

↓↓文学・物語の読み方の詳しいやり方は、こちらから!↓↓

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最後に、アドラーはこう言っています。

自分の中に精神的な貯えを持たなければ、知的にも、道徳的にも、精神的にも、われわれの成長は止まってしまう。そのとき、われわれの死がはじまるのである。

すぐれた読書法を身に付けて、人生を生命力に満ち足りたものにしていこうじゃありませんか!あなたも、良本に出会ったと興奮できるだけでなく、すぐ実行したくなるはず。

『本を読む本』J・モーティマー・アドラー
文庫: 266ページ
出版社: 講談社 (1997/10/9)

『本を読む本』に合う推し曲

これはもうエレファントカシマシの「勉強オレ」。とにかく勉強、哲学、探求せよ!言い訳、弱体、卑屈、妄想、祈り、退屈、怠惰、無知…おのれと勝負するのさ、勉強だ、勉強、勉強しろオレ…

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『本を読む本』の目次

日本の読者のみなさんへ モーティマー・J・アドラー

第一部 読書の意味
1 読書技術と積極性
積極的読書
読書の目的――知識のための読書と理解のための読書
「読む」ことは「学ぶ」ことである――「教わること」と「発見すること」の違い
教師のいる場合、いない場合

2 読書のレベル

3 初級読書――読書の第一レベル
読みかた学習の諸段階
段階とレベル
高等教育と読書

4 点検読書――読書の第二レベル
点検読書1――組織的な拾い読み、または下読み
点検読書2――表面読み
読書の速度
目の動き
「理解すること」

5 意欲的な読者になるには
積極的読書への四つの質問
本を自分のものにするには
書きこみの方法
読書習慣を身につける
多くの規制から一つの習慣へ

第二部 分析読書――読書の第三レベル
6 本を分類する
分類の重要性
書名からの何がわかるか
理論的な本と実践的な本
理論的な本の種類

7 本を透視する
構想とプロット――本の統一
アウトラインをつかむ
読む技術と書く技術
著者の意図を見つける
分析読書の第一段階

8 著者と折り合いをつける
著者の使う言葉に注意する
キー・ワードを見つける
専門用語と特殊な語彙
単語の意味をつかむ

9 著者の伝えたいことは何か
文および命題
キー・センテンスを見つける
命題を見つける
論証を見つける
著者の解決を検討する

10 本を正しく批評する
学ぶことの効用
修辞の役割
判断保留の重要性
けんか腰はよくない
反論を解消する

11 著者に賛成するか、反論するか
思いこみと判断
著者の主張は、果たして妥当か
論証は、果たして完全と言えるか
分析読書の第三段階

12 読書の補助手段
「経験」の役割
他の本から手助けを得る
注釈書や抜粋
参考図書の使いかた
辞書の使いかた
百科事典の使いかた

第三部 文学の読みかた
13 小説、戯曲、詩の読みかた
文学を読むとき、してはならないこと
文学を読むための一般法則
小説の読みかた
戯曲の読みかた
抒情詩の読みかた

第四部 読書の最終目標
14 シントピカル読書――読書の第四レベル
シントピカル読書における点検の役目
シントピカル読書五つの段階
客観性はなぜ必要か
シントピカル読書の実例――進歩の観念について
シントピコンとその利用法
シントピカル読書の原理について
シントピカル読書のまとめ

15 読書と精神の成長
良書が与えてくれるもの
本のピラミッド
生きることと精神の成長

日本人の読書――訳者あとがきにかえて

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