教養

植木理恵『賢い子になる子育ての心理学』感想・まとめ|客観的視点からの育児のヒントが満載

34冊目『賢い子になる子育ての心理学』植木理恵

子育ては、カオス。
親の思った通りに子どもは動いてはくれないし、何回同じことを言っても伝わらないし、日々、試行錯誤と失敗の連続です。

本書は子育てというジャングルを「科学する」がテーマ。信頼できるエビデンスを基に、子育ての正解を探す一冊です。

著者の心理学者・植木理恵さんは「ホンマでっか!?TV」に出演する人気心理学者です。明石家さんまとの軽快なトークでもご存じの方は多いのではないでしょうか。大学出児童学を専攻し、大学院では教育学で学位もとっていますが、ある事情(病気)から子宝に恵まれず、本人には子育ての経験がありません。

植木さん本人も実際に子育てをしていない自分が、講演や研究や執筆をしていいのか、大いに悩んだそうです。

しかし、とことん中立的・客観的になれるからこそ、子育ての科学を語れるんだと割り切って振り切って本書を書かれています。

実際に読んでみると、リアルな子育ての現場が思い起こされて「そうそう」と納得できるシーンが多くある内容になっています。

『賢い子になる子育ての心理学』植木理恵
単行本(ソフトカバー): 232ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2019/2/21)

『賢い子になる子育ての心理学』のポイント

本書を読んで参考になった箇所をいくつかご紹介します。

子どもは4パターンに分類できる

情緒安定型×内向的
安心感・明るいビジョンのなかで頑張りたい

情緒安定型×外交的
自分で決めたことをやりたい、何をしたいか尋ねられたい

情緒不安定型×内向的
色んなことより、一つのことに没頭したい

情緒不安定型×外交的
飽きるのが耐えられない、いつも新しいことに挑戦したい

⇒親から見ると、それぞれの気質はある部分ではマイナスでも、環境や条件によって魅力に変わる。それが個性!

子育てにとってスキンシップは超大事

とにかくマメに触れ合い、ハグしてあげる。親子がスキンシップを取った回数が多ければ多いほど、子どもの心を豊かにする。

早期教育はそこまで意識しなくて良い

度を越した早期教育自体にはあまり効果がないエビデンスが出ているので、適度な教育を心がけるのが吉。

特に日本語脳がまだ出来上がっていない段階で英語を早期教育すると、考える力を弱めるので、無理しなくて良い。

「ふすまの心理」を大切にする

日本特有の「ふすま」越しに親がいるんだと言う安心感を与えるような、付かず離れずの距離感で育てると、干渉しすぎずお互いがリラックスできてうまくいく。

地頭、表現力を高めるのは「アウトプット」

アウトプットを習慣的に行わせて、考える力を高めることができます。答えを大人が言ってしまわず、考えさせて発言させる習慣を付けましょう。

そして、こどもがアウトプットしてくれたら、必ず聞くこと。無視したりノーリアクションは最悪です。

論理語と感情語を組み合わせる

論理語だけで責め立てると子どもは癇癪を起こす。論理語と感情語を組み合わせて会話する
「なんでこんなことしたの?(論理語)お母さん、悲しいよ(感情語)

「関節褒め」はかなり有効

褒める時は直接褒めるのではなく、「先生が◯◯ちゃんには算数の才能があるから、すごく伸びるって言っていたよ」と間接褒めを使うと効果的。

子どもの動機は「ポジティブ」に(正の強化子)

子どもは「叱られるから」ではなく「褒められるから」などのポジティブな動機で物事に取り組ませるのがよい。

仕事の愚痴は子どもに聞かせてはならない

子どもにとって大事なことは、夫婦が安定している、ストレスのない環境です。仕事の愚痴を子どもに聞かせることは、いたずらにこどもに不安を与えることになります。何の得にもならないのでやめましょう。

母親の「一人リラックス時間」を上手く取れ

子育てをポジティブに捉えられるよう、母親が一人になれる時間を作るのは効果的。父親は特に意識して時間をつくる協力をしてあげよう。

 

いかがだったでしょうか。

子育て中の親であれば、腑に落ちてすぐできる内容が多く、参考になるのではないかと思います。子どものよりよい未来のために!

『賢い子になる子育ての心理学』植木理恵
単行本(ソフトカバー): 232ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2019/2/21)

『賢い子になる子育ての心理学』の目次

はじめに

CHAPTER01 子育てには「正解」がある
01 他人の子育てをモデルにするのは間違いの始まり
02 子どもの生まれ持った性格には4つの個性がある
03 子どもがしっかりした自己肯定感を持つようになるには何が必要か?
04 スキンシップが成育の大きな鍵を握る
05 早期教育の効果はかなり怪しい
06 英語の早期教育は「考える力」を弱める
07 子育て上手になる「ふすまの心理」
08 「しつけ」のしすぎはマイナス

CHAPTER02 頭のいい子に育てる
01 「勉強ができる子」とは、「勉強する習慣」を持った子
02 勉強がどこまでも伸びる子は、3つのことをやっている
03 「考える力」を養うにはアウトプットの機会を与える
04 「なんで?」は子どもを伸ばす魔法の言葉
05 子どもにやる気を起こさせる2つの目標
06 子どもの「なぜ?」に対しては、同調するだけでいい
07 「論理語」と「感情語」のバランスが「コミュニケーション力」を育む
08 オモチャが少ないほうが、未来の可能性を高める

CHAPTER03 子どもの伸びしろを大きくする
01 「わかる」より「できた!」の体験が大事
02  子どもの将来の適性は、行動や憧れに表れている
03 自信をつけて「なりたい自分」に近づかせるには?
04 褒めるときは「間接褒め」を使う
05 子どもと「取引」してはいけない
06 子どもの自発的行動を増やす鍵は「正の強化子」
07 ペットを飼うとコミュニケーション能力がつく
08 習い事や塾の本質的なメリット

CHAPTER04 子どもを強くする
01 イヤイヤ期の寄り添い方で子どもの成長も変わる
02 反抗期は成長にとって必要な時期
03 子どもにアイデンティティの確立を急がせない
04 仕事の愚痴は子どもの成長に悪影響を及ぼす
05 子どもがウソをついたら、「どうしたの?」と問いかける

CHAPTER05 子育てがおもうようにいかないとき
01 「怒らない」ことより、怒り方を考える
02 泣く子を無理に黙らせない
03 母親は「一人になれる時間」を意識してつくる
04 親のいうことを聞かない子どもは、親が子どもの話を聞いていない
05 一人っ子は「かわいそう」ではない
06 子育ては「面倒なのが当たり前」
07 子どもに「バカ」と、いってはいけない
08 「友だち親子」になってはいけない

おわりに

『賢い子になる子育ての心理学』の読了時ツイート

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