新将命・髙田明『まかせる力』感想|リーダーとして、まかせることの大事さが楽しく分かる

3冊目『まかせる力』新将命・髙田明

こんにちは。右脳迷子(@unoumaigo)です。

1万冊読書、3冊目のレビューは新将命さんと髙田明さんの共著『まかせる力』です。

年末にまた良い本に出会えました。

『まかせる力 (SB新書)』新将命、髙田明
新書: 208ページ
出版社: SBクリエイティブ (2018/2/6)

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二人のビッグネーム「髙田明」×「新将命」

ジャパネットたかたの創業者、髙田明さんは誰もがご存知だと思います。あのテレビショッピングでの甲高い声でのパフォーマンスは、買ったことがない人でも一度は目にしたことがあると思います。

1代でジャパネットたかたを年商1,700億円に育て上げ、さらには現役まっしぐらの中、息子の旭人さんに事業承継されました。そして当の本人は地元長崎のサッカーチーム「V・ファーレン長崎」の社長になり、事業再建して、J1にも昇格させました。まさに鬼社長。

一方、新将命さんも超有名経営者です。シェル石油、日本コカコーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの超巨大企業で社長職を3社、副社長職を1社経験。人種ひしめく大企業のトップとして、人を束ね動かす原理原則を知り尽くしたこちらも鬼社長です。

髙田明さんは70歳。新将命さんに至っては82歳という、人生の年輪も重ねまくった二人による対談。面白くならないわけがない。

なぜこの二人なのか?

髙田明さんが新将命さんのことを「師匠」と呼び敬愛するほど、経営についてのお二人の考え方が共通している。その二人で「まかせる力」をテーマにということで実現した企画。

新将命さんの著書『経営の教科書』を読み感動した髙田明さん。ジャパネットたかたでの社内研修にも何度か呼んで、指導を受けたそうです。

本書を読めばわかりますが、まぁ髙田明さんの考えは、新将命さんの考えの原則に非常に合っています。

帯にも「理念でつながる師弟共著」と書いてありますが、あながち間違っていないと思います。

新書で読みやすいですが、非常に考えさせられます。明日のリーダーシップ向上にもってこいの一冊じゃないでしょうか。

『まかせる力』から得られること

とにかく「まかせる」ことの大事さと難しさ、そしてなんと言っても楽しさを叩き込まれる一冊です。

本の構成は、それぞれの考えが1章ずつ。残り3章は対談形式で綴られます。

これでもかというくらい、「理念が大事だ」「まかせることは信頼あってこそだ」「まかせることは難しい、でもリーダーならやらねばならない」と繰り返されます。

「大事なことなので2回言いました」とよく言いますが、この本では大事なことは3回も4回も形を変えて登場します。

しかし、それほど任せるということはシンプルかつ難しいことなのだと思います。

同じ内容がでてきても、別の角度から光を当ててくれるので、退屈でなく非常に勉強になる。

そして、特に新将命さんは経営の「原理原則」の面から髙田さんのすごさを解説してくれています。これがとっても腑に落ちるのです。

二人あわせて152歳の生きた知恵には頭が下がる思いです。

大事だと思った箇所をいくつか

他社に「まかす」ことが大変だということを実感した末に、「いっそ(まかさずに)自分でやってしまおう」という人もいるかも知れません。けれど、こうした態度には限界があります。(髙田明)

完全に「まかせる」ことを成し遂げるためには、自らの信念や入念な準備、潮時を計る確かな目が要求される

世の中がどう思おうが「正しい、良いと思えることをやる」のが私達の信条です

「まことの花」とは、毎日の鍛錬や精進を続けることではじめて得られる才能

「我見」「離見」「離見の見」という3つの目を持つ

“髙田商店”と言われてもうなずけるような企業が、年商で1,700億円を超える企業となり、長崎から東京にも進出し、今なお成長し続けている。そこには、表からは見えない努力や学び、工夫があるはずです。

「9叱って1褒める」

「自身」が「過信」になり「慢心」へと進み、やがて「傲慢」になってしまう。傲慢の行き着く先は会社や経営者の「破滅」です

ジャパネットたかたでは、出る杭を打たない、思い切って何でも提案できるという企業風土を培ってきた

「好かれるよりも、尊敬される上司になれ!」

事業承継とは「理念の承継」である

事業承継に、不安はある。でもそれを上回る「希望と期待」がある。そこにかける

これからは人不足の時代なんて言われていますが、一定数のできる人はいます。その人達がしっかりタスキを次代へつなぐためにも、本書は一つの教科書として読むべき一冊だと思います。

『まかせる力 (SB新書)』新将命、髙田明
新書: 208ページ
出版社: SBクリエイティブ (2018/2/6)

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『まかせる力』に合う曲

フジファブリックの「銀河」です。かつてフジファブリックのリーダーだった志村正彦。29歳という若さで急逝されましたが、今なおその遺伝子は受け継がれ、志村さん亡き今もヒットを飛ばして活躍中です。

今のフジファブリックも大好きですが、ふと昔の曲を聴きたくなります。そして、冬をテーマにした銀世界で突き抜けて明るく歌う志村さんの声とメロディが、胸に刺さります。

あとは任せたよ!というタスキがうまく渡ったバンドの、陽の面がクローズアップされたこの曲。ぜひ聴いて明るくなって下さい。

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『まかせる力』の目次

はじめに すべては「まかせる」ことから始まる 高田明
第1章 今も揺るがない経営の流儀 高田明
第2章 まかせることから生まれる会社のブレない軸 新将命
第3章 リーダーに求められる「まかせる能力」 新将命×高田明
第4章 まかせる仕組みが人と組織を育てる 新将命×高田明
第5章 創業者のバトンを受け継ぐものの育て方 新将命×高田明
おわりに 「まかせる」こそ企業の勝ち残りの条件 新将命

『まかせる力』の読了時ツイート

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