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『人を動かす「色」の科学 1杯のコーヒーから始まる身近で不思議な世界』感想|売れる色使いと、尋常でない熱量の戦隊ヒーローへの愛を感じる1冊

15冊目『人を動かす「色」の科学 1杯のコーヒーから始まる身近で不思議な世界』松本英恵

こんにちは。カップヌードルの「みそ」味が美味しすぎて、それと同時にパッケージがもっとかっこよければ定番商品になるのに…と、一人唸ってしまった右脳迷子(@unoumaigo)です。

今回は、総合情報サイトAll Aboutでカラーコーディネートガイドとして活躍され、同サイトの900名を超えるガイドの中で読了率1位(2016年)を誇る「色」のエキスパート、松本英恵さんによる『人を動かす「色」の科学 1杯のコーヒーから始まる身近で不思議な世界』をご紹介します。

本記事のタイトルにも書きましたが、この本、とある部分にめちゃくちゃトンガリがあって面白いのです…

『人を動かす「色」の科学(サイエンス・アイ新書)』松本 英恵
新書: 192ページ
出版社: SBクリエイティブ (2019/1/16)

『人を動かす「色」の科学』の成分表示

まず見ていただくと分かると思いますが、著者の「戦隊ヒーローと、アイドルグループへの愛」がなかなかトテツモないのです。確かに、ゴレンジャーなどの戦隊ヒーローって、色で分かれていますよね。

でも、なぜ赤がリーダーでピンクはいつも女性なのか緑はリーダーになぜならないのか?ジャニーズグループのメンバーを、色で語るとどうなのか?

そこまではちょっと想像したことはあっても、具体的に理論的に統計的に考えたことは少ないのではないでしょうか。

本書には、それがある。

それも、かなりの熱量で。

そもそも「色の本」はまさに「特色」がつけづらいものかも知れません。読み物として面白い、色の世界をもっと知りたいと感じるためには、これくらい著者の情熱が目立った方が、忘れられない一冊になっていいかも。と思うのです。

『人を動かす「色」の科学』の内容

青いバナナ黄色いバナナなら、どちらを食べたいと思うか?

子どもの頃にそんな写真を見させられた記憶があります。普通は黄色ですよね。

でも、なぜ黄色のバナナが良くて、青いバナナは食べたいと思わないのか?本能的に毒があると脳が感じて拒否するから、という説明も聞いたことがありますが、こういった人間に備わった「色への本能」を科学的に、理論的に理解して、ビジネスにも活用できるように、様々な知識を中心にまとめられたのが本書です。

流石、All Aboutで記事を書かれている著者だけあって、それぞれの項目がしっかりと完結していて、色の読み物として面白く構成されています。

  1. 色とはなにか
  2. 色の不思議・豆知識
  3. 色をビジネスで活かすコツ
  4. 身の回り・コーディネートに役立つ「色」の話
  5. 自分やチームを成功に導く「色の法則」

それぞれの項目をじっくり読んでもいいし、「売り場の色使いを考えたいな」「商品開発に色の要素を加えたい」「オフィスにやる気を上げる色を取り入れよう」…などビジネスに色を活かしたい時に逆引き的に活用してもいいし、ざっと流し読みして色について俯瞰的に学ぶのも良いと思います。肩に力が入らず読めるので、そういう面でも手元においておいて損はないかなと思います。

ただ、最後の章である「自分やチームを成功に導く「色の法則」」だけは、気軽な気持ちでは読めないでしょう(笑)

ちょっと他の章と違い、なんというか、熱いです。真っ赤に燃える情熱を感じずにはいられません。

まとめるのに執念を感じる「スーパー戦隊・色の年表」。

女性ならではの?「男性アイドルユニットにおける色の役割」。

二面性を持つトリックスターは何色?

男性アイドルのピンク担当は?

銭形のとっつぁんが「茶色」を着る理由。

などなど、読者への「色の白熱教室」は、一読の価値ありだと思います。

著者の色に対する意気込みと姿勢を感じる、「ライトなのに真剣勝負!」な一冊です。

『人を動かす「色」の科学(サイエンス・アイ新書)』松本 英恵
新書: 192ページ
出版社: SBクリエイティブ (2019/1/16)

『人を動かす「色」の科学』に合う曲

影山ヒロノブ「鳥人戦隊ジェットマン」を一押しにしたいと思います。

僕がパッと思いついたスーパー戦隊の主題歌、というだけですが…この曲、超好きなのです。

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コロムビアミュージックエンタテインメント

『人を動かす「色」の科学』の目次

はじめに

序章 私たちはコーヒーすら目で味わう
なぜか落ち着くカフェの色と光
「とりあえずコーヒーでも」には理由がある
第2の波は「緑」、第3の波は「青」
コーヒーはさまざまな「色」で認識される

第1章 色の不思議
色は存在しない
ニュートンが発見した「白い光」
虹が7色になった理由
私たちは光をどう見ているのか
空の青と海の青は違う
「雲一つない青空」の青を見たいとき
光の正体は波であり、粒である
青い光と黄色い光を混ぜると白い光になるのはなぜ?
青信号は昼間よりも夕方の方が明るく見える
ビタミンAが目の健康に効く理由
「色覚障害」と呼ばなくなった本当の理由
1億もの色を見分けられるか?
動物によって見えている世界が違う
青色LEDが可能にした21世紀の白い光
カラー印刷のCMYKは、目と脳で混色される
印刷すると青や緑がくすむのはなぜ?
怒った人が立てる青筋は灰色だった?
春の夜空に輝く夫婦星の色は?
トイレの男女マークが普及したのは1960年代
古代日本語の青はぼんやりした色だった?
基本色彩語に水色が加わる?
column サムライブルーの勝色には3つの効果がある

第2章 なぜ人は、あの商品を買ってしまうのか
なぜか入りたくなる店には理由がある
ロングセラー商品は飽きない色が正解
3色の通帳にまつわる秘密
ルブタンの赤い靴底をめぐる米欧の裁判
1年で2億ドルを稼ぎ出したGoogleの青とは?
「もう1枚」「もう1杯」は色と光のせい
スマホの色合わせには法則がある
ダイソンのカラー戦略が成功した理由
家電量販店や居酒屋は男性客狙い?
ファストファッション店に女性が集まる理由
「流行色はたくさん売れる」はけっこうウソ
「無難な色は飽きない」もけっこうウソ
コンビニに誰でも似合う色の口紅がある
成功するカラーオーダーには仕組みがある
ハロウィンのカラー戦略が成功した理由
少年がピンクを好まないのは大人のせい?
おいしい卵の色は世界共通ではない
レジ前注意!衝動買いをうながす色がある
column 美肌アプリにハマるのは「記憶色」のせい

第3章 知る人ぞ知る「色づかいの極意」
筋トレ男子をやる気にさせる色
女性の生き方を映し出すミレニアルピンク
コクがあるけれど、さっぱりしているって?
クレーマーも納得!色が違って見えた理由
みかんやオクラをネットに入れる理由
引っ越しの段ボール箱に白が多いのはなぜ?
ドラマのヒロインが愛用するアタッシュケース
オーダースーツあるある、失敗は面積のせい
あの人は知っていた!?ブルーライトの効果
なぜか手に取りたくなるゴールデンゾーン
視線を誘導するカラー配列の基本
差し色の効果で見違える
黒い服の置き方には意図がある?
陳列の基本型はピラミッド
column 憧れの「私」を映し出す雑誌とSNS

第4章 自分やチームを成功に導く「色の法則」
集中力を高める「赤」の使い方
アイデアを引き出す「青」の使い方
お手本はカジノ!駆け引き上手な「緑」
伝わるプレゼン資料の「3色配色」
心に響くテーマカラーの選び方
謝罪会見に臨むスーツの色の正解は?
正念場では照明光の色みをチェックせよ
緑のネクタイに55%の人が惑わされる?
「赤はリーダーの色」のウソ・ホント
ピンクの戦士とピンク・レディーの功績
二面性を持つトリックスターは何色?
セーラー戦士のピンクには意味がある?
男性アイドルのピンク担当は?
男性アイドルが演じる戦隊にはオチがある
メンバーカラーのイメージを刷新する方法
銭形のとっつぁんが「茶色」を着る理由
女性アイドルグループの色の仕組み
記憶に残る女性アイドルの色と形
髪の色には人生を変える力がある
迷ったときは「とっておきの白」

参考文献など

『人を動かす「色」の科学』の読了時ツイート

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