相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』
すべてが、伏線。「何を言ってもネタバレになってしまいます…」でおなじみの超人気特殊設定ミステリ。絶対、ネタバレせずに読みたい作品の一つです。とっても面白いですよ!ということで、ネタバレは抜きであらすじ・感想紹介です。
そして、私的に本作には、ミステリネタバレどうこうより、もう一つ「人生を変えてしまうかも知れない」性癖判定マッシーンとしての有効な使い方があると確信しています。それについても後述します。
読む時の楽しさを奪うようなネタバレはしませんのでご安心ください。その代わり、ぜひこの記事を読んだら今すぐ書店に走ってくださいね!!図書館も可!!
2022年10月からドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』も始まるしね!
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の目次・あらすじ
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の目次
- プロローグ
- 第一話 泣き女の殺人
- インタールードⅠ
- 第二話 水鏡荘の殺人
- インタールードⅡ
- 第三話 女子高生連続殺人事件
- インタールードⅢ
- 最終話 VSエリミネーター
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』のあらすじ
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒として死者の言葉を伝えることができる。しかしそこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かう。一方、巷では連続殺人鬼が人々を脅かしていた。証拠を残さない殺人鬼を追い詰められるのは、翡翠の力のみ。だが殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。
「BOOK」データベースより
読み終えて、楽しかった…と思えるミステリです。私は存分に味わいました。記憶を消してもう一度読みたい!
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』読了時ツイート
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の魅力はやはり翡翠ちゃん
私が本書を知ったのは、2019年に書店の棚で翡翠ちゃんに目があってしまったからです。一目惚れでした。
こんな目で見つめられてしまったら……
もう買うしか無いやん?
即買いして一気読み。興奮のままに本を閉じることができました。
あまりに好きなので、YouTubeチャンネルを開設した時、最初に本作を紹介しちゃいました。こちらも時間があったらぜひ!
翡翠ちゃんの魅力は、読めば全編に溢れていることがわかります。可愛かったり、色っぽかったり、あざとかったり、ドジっ子さんだったり…各章でもちろん殺人事件が起こるのですが、その内容も仕掛けも楽しみつつ、やはり翡翠ちゃんの一挙手一投足が気になってしまうことでしょう。
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』のキラーキャッチコピー、「すべてが、伏線。」
本作を象徴するキラーキャッチコピーが
「すべてが、伏線。」
多くの人が本作を語ろうとする時に「何を言ってもネタバレになってしまう」というのはこれが原因ですね。実際そうなのです。語りたいのに語れないという悶々とした気持ちになるのもまた本作を読んだ後に待ち構えている試練の一つ。
しかし「すべてが伏線」は良いとして、「何を言ってもネタバレ」というのは流石に言い過ぎな気もします。前述のあらすじはネット上に、本の帯にも書いてあるわけですし、工夫すれば言いようはあるだろうと。
やってみます。
えーーと…
えーーとですね…
うむ…
…いや、やはりやめておきます。紳士のたしなみ。無闇に藪をつついて蛇を出す必要など、ないですからね(言い訳)
ネタバレ全開で話ができる方達と集いたい!ですね!
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は良質な「性癖判定マッシーン」である
最初に言った通り、本作は
人生を変えちゃうかも知れない良質な「性癖判定マッシーン」です。異論は認める。
ぜひ、内容を楽しんで「しっかり感情移入しながら最終章まで読んで」ください。
感情移入しながら読む、という所がポイントです。
するともちろんそこで驚きが待っているわけですが、ミステリとしての驚きとはもう一つ別の、
貴方がSなのか?Mなのか?がバッチリ判定されることでしょう。
何でそんなこと言ってんの?と思う方は、ぜひ読んでみてその意味に気づいてください。
ちなみに私は、Mでした。(どうでも良い告白)
まぁ、ぜひそんな要素も感じつつ楽しんでください!
現在3作目まで刊行されている「城塚翡翠シリーズ」、続きも面白いぞ!
城塚翡翠シリーズの第1作目である本作は、とにかくネタバレ厳禁な特殊設定ミステリですが、第2作目、第3作目はまた趣向が変わっています。こちらも面白いのでぜひ!
翡翠ちゃん推しになる人続出の本作を、ネタバレ全開で読んだ人と語り合いたいですね!
おわりに:作品名を曖昧に変換
何も言えないのはだから悔しいんだけど、それが大きな宣伝として一役買ってるところはありますよね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!