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本郷和人『東大教授がおしえる やばい日本史』感想|歴史好きの入門書!勉強を楽しむ入口に。(親もこっそり読もう)

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1冊目『東大教授がおしえる やばい日本史』本郷和人

サイトのコンセプトと個人的目標を変えてから1冊目の読了本です。

(実は数冊読了レビューした本がありますが、一応ルールなんでカウントにはいれず、後日アウトプットはしようと考えてます。)

東大教授の本郷和人さん監修による、日本の歴史をざっくり理解できる良書『東大教授がおしえる やばい日本史』をご紹介します。

職場の先輩に「この本、いいよ」と教えられた本書。なんでおすすめされたのか考えつつ入手して、読み終えました。

結果、自分の仕事の足りない面も少し気づけたような気がするので、そういった点でも価値ある読書体験でした。

続編の『東大名誉教授がおしえる やばい世界史』も同じくおすすめです。

東大教授がおしえる やばい日本史
単行本(ソフトカバー): 184ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2018/7/12)

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目次

『東大教授がおしえる やばい日本史』を読んで得られるもの

一言で言うと「歴史に興味が湧く」に尽きると思います。

  • 卑弥呼は実は引きこもりのおばあちゃん!?
  • 豊臣秀吉の本当のあだ名は「サル」でなく「はげねずみ」!?
  • 徳川家康は武田信玄がこわすぎてうんこをもらす!?
  • 夏目漱石は原稿用紙に鼻毛を植え付けるのが趣味!?

こんな事言われてしまったら、歴史上の人物に少なからず興味が湧き、親近感が生まれてしまってもやむを得ないのではないでしょうか。

監修の本郷和人さんは、東大の資料編纂所教授。専門は日本中世史。大河ドラマ『平清盛』などドラマ、アニメ、漫画の時代考証にも深く関わる方。

そんな人がまとめた38人の「すごい」と「やばい」、「光」と「陰」のエピソード。面白くないわけがありません。

しっかり歴史の要点も平易に解説してくれているので、読みやすく面白く、理解しやすい。

本当にざっくりですが、日本史の大きな流れは掴めると思います。そして、何より読み終わったあとに、「他の歴史系の本が読みたい」という気持ちにさせてくれます。

こんな先生が歴史の授業を行ってくれれば…学生時代の歴史の点数は上がっていたに違いないと少しノスタルジックになるくらいです。

親であれば、歴史嫌いの子どもに買ってあげるのがストライクじゃないでしょうか。とーちゃんもこっそり読んでおいて、さらっと面白さを伝えられるとなお良いと思います。

※誤解されないように書いておきますが、歴史上の人物をバカにするような内容ではありません。とてもリスペクトに満ちた演出で、歴史の面白さをわかってほしい!という意図が伝わってくる丁寧な構成の良書です。

誰でも長所や短所があり、だから面白い。

本書を読みながら痛感するのは、歴史を作ってきた人は全員「人間」なんだ、ということ。

仕事上、目上の人や社長さんにもよく会うのですが、私は極度に緊張してしまいます。

その人の「すごい」点がすごすぎて、リスペクトのあまり緊張でいつもの自分が出せなくなってしまう。借りてきた猫みたいになってしまうのです。

先輩がおすすめしてくれた理由は「完璧な人間なんかいないんだよ」ということじゃないかな、と読みながら感じました。

リスペクトしても、しすぎて失敗するのは損だよ、ということ。

徳川家康だって戦でビビってうんこ漏らしてたんだ。大丈夫。眼の前の社長にだって、きっと楽しい一面がある。そう思えたら、来週からの仕事も少しは楽になるかな(笑)

個人的におすすめのページ。千利休のパンク精神がたまらないです。

一家に一冊、特に子どもがいるならマストじゃないでしょうか。
学級文庫にして回し読みとかでも良い気がします!

残り、9,999冊/1,000冊!

『東大教授がおしえる やばい日本史』の次に何を読めば良い?

とてもおすすめの本書です。前述しましたが、細かい話はあまりないので、この本を読み終えても、残念ながら歴史100点にはなりません。

でも読了後は「歴史要素受け入れの胸元」はフルオープン状態になっているはず。

巻末に、【こんな本もおすすめ】と紹介されている本がありますので、こちらも紹介しておきますね。

『東大教授がおしえる やばい日本史』にあう曲

エレファントカシマシの「歴史」と「化ケモノ青年」が個人的におすすめです。
宮本浩次もなんというか明治の文豪っぽい雰囲気が漂ってますし、日本の力を見くびるなよ!という気概を感じる彼らの楽曲にあふれるアルバム「扉」至高です。

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フェイスレコーズ

『東大教授がおしえる やばい日本史』の目次

はじめに
歴史は人でできている
人はすごいとやばいでできている
第1章 ゆかいなとりまきと 天皇の時代
卑弥呼
聖徳太子
中大兄皇子
孝謙天皇
第2章 ひまを持てあました 貴族たちの時代
安倍晴明
藤原道長
清少納言
紫式部
源頼朝
源義経
第3章 地方の怒れる 武士の時代
足利尊氏
日野富子
フランシスコ・ザビエル
武田信玄
上杉謙信
織田信長
千利休
豊臣秀吉
竹中半兵衛
石田三成
徳川家康
真田幸村
伊達政宗
第4章 刺激はないけど平和な 徳川家の時代
春日局
松尾芭蕉
平賀源内
葛飾北斎
土方歳三
坂本龍馬
西郷隆盛
第5章 とつぜんハジけた 庶民の時代
伊藤博文
夏目漱石
野口英世
与謝野晶子
犬養毅
山口淑子
吉田茂
太宰治
こんな本もおすすめ

『東大教授がおしえる やばい日本史』の読了時ツイート

本に関するYouTubeもやっているので、ぜひ御覧ください!

  • 本の事について話すYouTubeやってます。良かったら覗いて行ってくださいね!

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